詩とは(ポエム)

写真提供: yigitdenizozdemir



詩、それは
誰かの、僕の
遠い彼方に消え去った
あの日、あの時、あの思い
瞬時に胸に呼び起こす
アルバムのような備忘録

詩、それは
誰かに、僕に
”0”と”1”では表せない
玉虫色の人の情
角度をかえて映し出す
無限につづく万華鏡

詩、それは
誰かが、僕が
幼い頃からつみ上げた
唯一無二の人生観
他人の知らぬその世界
ちらと披露す覗き穴

詩、それは
誰かの、僕の
心のどこか奥底で
くすぶり続ける蒼い火を
未知の形で昇華さす
静かでやさしい起爆剤

詩、それは
誰も、僕も
手持ちのカードに見当たらない
違う次元の自分像
「こんな生き方あるのか」と
気づきをくれる予告編

詩、それは
誰かを、僕を
遥か昔の偉人とも
地球の裏の詩人とも
時空を越えて矢のごとく
心をつなぐ言霊光(ことだまこう)

詩、それは
誰かから、僕から
まだ見ぬどこかの隣人へ
この地、この時、この体
ふと足止めて書き留める
「生」を謳った愛の文(ラブレター)


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